猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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再び優勝旗は津軽海峡越え

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=9208

 第87回全国高校野球選手権大会朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は20日、決勝で駒大苫小牧南北海道)が京都外大西(京都)を5―3で破り、大会史上6校目で、57年ぶりの連覇を果たした。北海道勢としての初の全国制覇した昨夏に続き、深紅の大優勝旗が再び、北の大地に戻ってくる。

 北海道・東北勢が今回も勢いがあったのは承知していましたが、さすがに優勝までは予想していませんでした。決勝戦も白熱した試合になりましたが、わずかの差で駒大苫小牧深紅の優勝旗が渡りました。57年前は各校の実力差があったかもしれませんが、現在の実力の拮抗している中での連覇は偉業といって良いでしょうね。もう北海道や東北が弱いなんて絶対に言えません。我が栃木は弱いときっぱり言えますが。(^^;


 最後の表彰式に立てるのは優勝校と準優勝校の選手達ですが、忘れてはいけないのがその2校のプラカードガールです。彼女達も市立西宮高校でオーディションを受けて選ばれて甲子園球場に立っているのです。あの小さな帽子が可愛い。(^^)

 
 せっかく中垣慶先生のキーワードを作ったので使いますが、中垣先生が今は無き『少年KING』の創刊号に載せたのが『光の中の甲子園』というタイトルで、プラカードガールに光を当てた作品でした。この作品は『スラップスティック ミルキィ先生』第1巻に収録されています。

 最初のページにはこう書かれています。

夏の全国高等学校
野球選手権大会
その晴れ舞台
である開会式に


選手たちとともに
甲子園の土を踏んで
胸をはって歩く
女性たちがいる


厳正に選り抜かれた
地元 西宮市立
西宮高等学校3年の
女生徒たち約60名


“女性版甲子園”と
いわれる栄光の
プラカードガール
たちである―――

 現在の報道記事を見ると今は西宮高校の2年生女子がプラカードガールを務めているようです。このコミックスが発売されたのが昭和58年(1983年)で状況的にもところどころ変わっているかもしれません。当時中垣先生はきちんと西宮高校や甲子園を取材したようです。

 状況は変わってるかもしれませんが当時のプラカードガールについて中垣先生がどのように書かれているか箇条書きにしてみると・・・
・“女性版甲子園”は期末テストの近い6月中旬に開幕
・身長155cm以上
・健康優良(真夏の炎天下にも耐えうる程の)・品行方正であること
・プラカードガール(プラカード嬢)の歴史は昭和24年(1949年)の第31回から始まる。当時の甲子園球場長がもっと華やかな開会式を、と。新学制による男女共学の反映でもあった
・志望動機は母や姉がプラカードガールを務めその後を追う者、栄誉感を求める者、野球の好きな者、お目当ての選手がいる者など様々
・体育科の全教師を含めた10〜15人の先生達の厳正な審査
・試験はプラカードを持って体育館を一周。歩き方は先に体育の授業で教えられている。歩き方の良し悪しが第一条件に
・7月下旬に合格発表。先導者1名、国旗6名、大会旗5名、全出場校のプラカード――合計61名
・組み合わせ抽選会の時に対戦校の札をかける要員に4名
・球場から出される帽子と胸に付けるバラの花は記念品として人数分用意される

・・・とかなりの情報量がこの漫画の中にギュッと入っています。先生は取材や絵コンテに時間をとられて描く時間がなくなり、大幅に体重を落としながら期日に間に合わせたってあとがきに書いてあります。


 閉会式で大会旗や国旗が降ろされていくのを見るに付け物悲しくなってしまいますが、再び来夏に選手やプラカードガールの生き生きとした顔が見られることを楽しみにしています。(^^)