機動戦士ガンダムSEED DESTINY
この時期に先週亡くなったミーア・キャンベルの回想シーンを放送するとは制作サイドに余裕があるのか余裕がないのか。(^^;
ラクス・クラインが狙撃されたところを彼女は庇って倒れました。それはラクスへの憧れから咄嗟に体が動いたのか、今までラクスとして活動し、本当のラクスもそして自分自身も欺いて来たことへの懺悔や後悔から命を投じたものなのか、私にはわかりません。ただ、最後に整形前の自分の写真を見せたことは本当の自分自身の最大の誇示だったのでしょう。
接触のあったアスラン・ザラでさえ名前しか知らないミーア、家族や恋人は元からいなかったのか、それさえ自分のために捨ててきてしまったのか。アスラン達に見守られての最期にはなりましたがあまりにも寂しい。美人薄命でも幸せだったのか、整形しないで自分の顔で生きた方が幸せだったのか、喜怒哀楽交えて話せたのでしょうがそんな事さえもう敵わぬこと。
ミーアのバッグの中にはメディアディスクが入っており、そのデータを確認してみると機密事項とかでなく自分を綴った日記でした。そこには等身大のミーアが書き込まれており、「(ラクスは)化粧品はどこのを使ってるんだろ?」とか「アスランに逢えて嬉しい」とか「ピンクのザクを見たときは感動した」とか、もしあの時撃たれずにいたらラクスやアスランと気さくに話せることばかりです。
兎にも角にもデュランダル議長と出逢って共に行動してしまったのが運のつきでした。要は議長の捨て駒にされたわけですから。戦争を止めたいっていう気持ちは本当のラクスと同じでした。ただ違ったのは議長側に就いたかキラ・アスラン側に就いたか、その違いだけなのかもしれません。それはシン・アスカにも言えます。ラクスの姿を借りて人々を扇動し戦争を止めようとしたミーア、純粋な気持ちだっただけに付け込まれたら弱かった。
アスランは堪らずミーアの傍から離れ部屋から出て行ってしまいます、後を追うキラ・ヤマト。議長に持ち上げられて徐々に我欲にも走り本物のラクスを妬むようになります。それはアスランに対してもその矛先が向けられることにもなります。「いずれ君だって殺される」とアスランに言われたときに一緒に逃げなかったのが、アスラン自身も後悔している悲劇を生んでしまいました。そして最初にラクスに逢った時にラクスの真似をしてはいけないとはっきり言わなかったことも悔いています。
日記を読み終えたラクス、形見となったディスクを強く握り締めて泣いています。「戦争を止めたい」、気持ちは自分と同じなのにラクスを装ったことで死に至ってしまったミーアを思うと堪え切れなかったのでしょう。そして、周囲を白い花で飾られ無垢のドレスを着せられたミーアを真っ直ぐな視線で見送ったラクスは迷うことなく議長を討つと思います。
議長はまたしても長々と演説を始めました。「戦争の原因は無知と欲望を克服できない人類自身にある」とデスティニープラン実行を高らかに宣言します。この計画を巡ってシンとレイ・ザ・バレルとの溝が深まると思います。
『BLOOD+』の前宣伝アリ。『種デス』は10/1が最終回みたいですが上手く纏められるのかなぁー。『BLOOD+』の後番組としてお話持ち越しで再登場しそうな気がしなくもないのですが。(^^; 今回のイザーク&ディアッカは声なしのワンカットだけでしたね、残念。(^^;
機動戦士ガンダム SEED DESTINY スーツ CD 8 ラクスクライン×ミーアキャンベル
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