七人の侍
『生きる』を観て感動し、黒澤明監督作品をまた観てみようと思い、私の頭の中では一番メジャーな『七人の侍』を借りました。もう2週間以上前のことですが。(^^; 今から50年以上前の映画(1954年公開)で、私がその頃20代・・・そんなことあるかぁー!(笑) DVDとはいえ作品が古いので画質自体があまり良くなく暗いところがより暗くなってしまい、また特に脇役の方のセリフが拾いにくいところもあって違う意味で疲れましたけど良いものはやはり良いです。
俳優さんの生きている時にテレビで私が見たことあるのは志村喬さん、三船敏郎さん。木村功さんは見たかなぁー、千秋実さんは今もご健在だったような。だから俳優さんの名前とお顔が結びつかない方がいたりします(加東大介さん、宮口精二さん、木村功さん)。(^^; これってある村の農民達が野武士を撃退するために手伝ってくれる侍を集めて戦う話で、RPGゲームの原点なのかもとも思いました。
メインキャラは1人を除いてみんな「おじさん」だけど、戦いでのあの走りを観るに物凄い若々しさを感じました。今のようにトップに2枚目ばかりを集めるんじゃなくて色んな個性と顔つきの方を起用しており、その姿を見るだけでもなかなかに面白い。(^^)
とりわけ菊千代の破天荒な演技は凄まじく、演じた三船敏郎さんの晩年の姿しか見たことのなかった私にとっては新鮮な驚き。三船さんもさぞ大変だったでしょうね、骨の1,2本折っても仕方がないぐらいの大迫力でした。
戦闘シーンでは多くの馬と広い場所を使いましたが、今ではそれらを確保するのも容易な事ではないでしょう。次々と死んで行く侍達、最後残ったのは3人でした。農民達が田植え歌(田楽?)を奏で賑わっているのを尻目に、自分達が仲間も失いながらも頑張った結果の勝利なのに負け戦のような哀愁を漂わせている3人の侍の表現が素晴らしいです。(^^) 今度は新目の『影武者』でも借りてみようかな。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2002/10/25
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