ガラスの仮面
月影千草は戦災孤児で7歳の時に尾崎一連に引き取られたのね。そして「月影千草」と命名したのも一連でした。「ちづ」と呼ばれていたので、名前は千鶴とか(原作読んでないのでわかりませんが)。千草にとっては自分の魂の表現者であり魂の半身である一連。ある意味光源氏のような一連、自然と恋焦がれてしまった千草は歳の差がかなりある一連に告白して結ばれたようでした。一連脚本の『紅天女』も千草が演じ大成功だったのに、その後速水英介が絡んできた事から人生の歯車が狂い始めてしまいました。
営利主義の英介に一連が袂を分かちましたが、その後一連は追い込まれて自殺してしまいました。それから千草が英介を恨んだのでした。不幸は続き照明が落ちてきて千草は顔に大怪我を負ってしまい役者としての生命を絶たれてしまいます。そんな甘く悲しい夢を見て目覚めた千草、寝ていた布団の傍らには北島マヤと姫川亜弓がまるで自分のこどものように寄り添って眠っていました。先生にとってもこの2人は『紅天女』の候補者とともに我が子のように思ってるところがあるのでしょう。
マヤのところに劇団月影の仲間達が来てくれました。ワイワイキャッキャやってるところを亜弓が目撃、思わずジェラシー・・・って言ってませんでしたけどそういった気持ちの塊になりつつあります。『紅天女』の芝居では紅天女に近づこうとしている亜弓に対して紅天女になろうとしているマヤの決定的な差をまざまざと見せ付けられ何と亜弓が逃亡と言うより敗走。
逃げ帰ろうと聖地から出る橋を渡ろうとしますが、村人に自分が来る時に腐食していた木の床を踏み抜いたから渡るなと止められます。どうしようかと思っていた時にマヤが亜弓を探しにやって来たのかその橋を渡ろうとします。ここで亜弓に悪魔の囁きが、「マヤがこの橋を渡れば紅天女は私のもの」「私は知らない、橋のこともあの子が来たことも」と。マヤから見えないところからマヤを見ている亜弓、マヤにもしもの事があったとして知らぬ存ぜぬと冷血仮面をかぶり続けることなどできはしないでしょうに。亜弓は非道な女性ではないので、すぐに気持ちを切り替えて絶対に教えに行くなり助けに行くなりすると信じています。それがライバルです。(^^)
- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2004/12/16
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