猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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ロミオ×ジュリエット

 村を起こし毅然と自分の考えを述べるロミオに逞しさを感じさらに胸キュンのジュリエット。「君の唇は変わらないよ」なんて口の方も逞しくなったんじゃないの?(笑) 生きる時も死ぬ時も一緒、喜びも悲しみも2人で分かち合う……いつか2人で暮らせることを信じて。

 キュリオの心中は複雑だったことでしょうね。それでも姫を守ること優先で自己犠牲とは切ない。彼の片目が塞がっているのは昔憲兵からジュリエットを助けたためでした。民衆への圧政に思わず心が爆発しキュリオに迷惑をかけたジュリエット。以来顔を隠し赤い旋風として活動するようになりました。ロミオが新しい風を吹かせているのを感じジュリエットも心に去来するものがあります。そんな彼女の決意を発揮する場がウィリアム脚本のお芝居でした。

 客席は満員御礼でウィリアムもお尻を振って喜んでいます。そのお芝居の内容とは現在の大公とロミオ&ジュリエットの関係と酷似なのですがこれがこっちの狙い。観客にこのお芝居を観てもらって反モンタギューの意識を植え付けようと扇動しているわけです。アントニオとリーガンの可愛い2人が主役でいわばロミオとジュリエットの役を演じています。

 ウィリアムの目論見はバッチリ、観客達は大公と思われる役の男に罵声を浴びせ盛り上がりを見せています。ジュリエットがいないと思ったら赤い旋風の姿で颯爽と登場。これには赤い旋風は死んだと思っていた観客が大喜び。民衆の扇動に成功。赤い旋風は正義、そしてモンタギュー大公は敵として見做されました。ジュリエットはキャピュレット家の姫としてではなく「赤い旋風」として大公に挑むことを決意します。

 お芝居に触発されて民衆の怒りが形となって現れました。憲兵隊との小競り合いが始まり投石も行われています。そんな中コーディリアはジュリエットの心配をしていますが、当のジュリエットは赤い旋風と姿を変え、砦のリューバ軍を攻略し小競り合いの起こっている双方の目の前に現れました。そして民衆に向けてネオ・ヴェローナを自分達の手に取り戻すために決起を促し民衆もこれに応じましたよ。そこで、敵兵の1人がジュリエットに矢を向け、上手い具合に(笑)矢が刺さった帽子だけが吹っ飛ばされました。

 現れた顔はキャピュレット家のジュリエット。民衆にとっては「死んだはずだよお富さん」状態。生きていたとはお釈迦様でも知らぬ仏のジュリエットさん(意味不明・笑)。赤い旋風が甦り、そしてキャピュレットの姫ジュリエットも健在だったのを自分達の目でしっかと確認した民衆が大公のいる城に向かうことは必至。この流れは憲兵隊も止められません。ただ、大公は民衆の力など恐れるに足らぬ何らかの力を持っていると思うのでこのまま簡単には終わらないでしょうね。