犬が人間を救う

●老犬が認知症女性温める　水戸、氷点下の屋外で

　茨城県東海村の認知症の女性（７３）が５日朝から行方不明になり、約３０時間後に、自宅から約５キロ離れた同県ひたちなか市の公園近くで無事保護されていたことが７日、分かった。

　私も過去に一度認知症の男性を保護して家まで送り届けたことがあるけど、その方は自分の頭の中で目的地を決めておりそこに向かって進んでいると思っているのですが、実際にはその目的地とはまったく逆の方向に歩いていました。疲れて歩けなくなるまでどこまでも進もうとしていた、衣服の胸の辺りに連絡先が書いてあったお年寄りにその時哀しさを感じました。

　今回保護された女性も自宅から5キロ離れたところで見つかっており、何かに向かってゆっくり歩を進めてこの距離になったのかなと想像しました。女性の傍らにいた犬も女性同様暖を取りたかったんじゃないかな。心と体の両方。ふと千賀かほるさんが歌った『真夜中のギター』の歌詞が頭を過ぎりました。犬は飼い犬なのか野良犬なのかわかりませんが、後者ならきちんと保護してあげて欲しいよね。氷点下の冬の夜に独りは辛すぎます。