夏目友人帳 第6話

　これまでずっと涙腺の緩むようなお話を続けられると、イジワルをしてやろうと斜に観てみようと思う性根のよろしくない私なのですがやっぱりダメですね、緩むわ（笑）。まずダムを作るために村が死ぬってことが辛いわ。全国各地、リアルに沈んだ村々が水不足でダムが干上がると人間の生活の痕跡がここかしこに見えるのはとても切ないし、そこに住んでいた方はもっと複雑な思いですよね。

　燕（CV.柚木涼香さん）が可愛すぎでしょーに。人でない者の中では危うく座敷童（xxxHOLiC）の地位を揺るがしかねない事態が私の中で発生しそうだったわ（ｺﾗｺﾗ・笑）。夏目（CV.神谷浩史さん）もかなり惹かれていたよね。

　巣から落ちたところを人間に拾われ巣に戻された一羽のヒナ。しかし、そのために親鳥が人間のニオイのついたヒナを嫌って育児放棄してしまい、ヒナが1羽ずつ死んで残った1羽のヒナが哀しくて寂しくて鬼になってしまったと。その後もエサを置いて行ってくれる人間がいて、村がダムの底に沈む時に一緒に静かに眠れたのはこの人間のお蔭と感謝の念を忘れてはいません。

　夏目と一緒に恩人を捜す燕、ニオイでその人間のいる場所がわかり喜んでいます。そして恩人を見つけ付いて行く燕、姿は見えなくても近くにいるだけで喜ぶ姿に夏目は複雑な思い。燕のことが見える夏目が恩人に「あなたの助けた燕がお礼に来てますよ」と言っても大抵の人は信じないでしょう。これで思い残すことはないと夏目に深々と頭を下げる燕に夏目は使命以外の何らかの感情を持ったはずです。もうこうなったら最後まで面倒をみてやろうと……燕のためなら例え火の中水の中モノノケの中ですよ。

　命を張ってまでモノノケの集まる祭りに参加して賞品の浴衣を得ようとしたのは、夏目が燕に淡い恋心を抱いたからではないかと私は思います。ニャンコ先生（CV.井上和彦さん）も何だかんだ言いながら夏目を助けているところが素敵。でも食べるのはやめて（笑）。

　夏目が命懸けでゲットした浴衣で女の子の姿になって恩人と接することが出来た燕はこれで本当に思い残すことはなくなりました。嬉しい感情の赴くばかりに燕が夏目に抱きつき、夏目はやっぱり嬉しかったでしょうね。その後の燕のことは描かれていませんが、おそらくはダムに戻り静かに眠りに就いたことでしょう。地霊になっているようなので。見せてもらった写真にはしっかり燕が人間化した姿が写っており……ブワッ。（；；）　あんなにも気立ての良い人でない者ならお付き合いしたい者ですね。（＾＾）

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