人として
仕事が終わって、車を停めてある駐車場に向かう。
私の車の近くに、暗がりの中光る目玉が4つ。
首輪のない雑種の犬が二匹。
見るからに捨てられた野良犬。
捨てられても人間を慕うのか、尻尾を振って私に近づこうとする。
お腹も空いてるだろうし、喉も渇いてるだろう。
私の手には飲みかけのミルクティーの缶。
この犬達に与えようかな、とも思ったけど結局やめた。
与えても何の解決にもならないのだ。とても悲しいことだけど。
ここはたくさん車の停まる駐車場。
捨てた奴は誰かが拾ってくれるとでも思ったのだろうか。
誰かが餌を与えてくれるとでも思ったのだろうか。
・・・馬鹿野郎!
捨てた奴よ、この犬達の生き様を見やがれ、
そして、その死に様を見やがれ。