今年の邦画ランキング
あれだけ騒がれ、流行語大賞にもノミネートされた“セカチュー”、『世界の中心で、愛をさけぶ』は配収85億で1位の『ハウルの動く城』の半分にも及ばない。200億以上の配収が見込まれていても『ハウル』は不調と囁かれている、何でだ?(苦笑)
実写の映画がこんな具合だからドラマも含めてアニメや漫画に擦り寄ってしまうんだろうね。このランキング見れば何となくそう思えるよ。どこに責任があるんだ、人的なものか?物的なものか?それとも客の質か?(^^;
で、配給会社は11作品中8作品を東宝が占め、まさに一人勝ち状態。昔は『東映まんがまつり』でイケイケドンドンだった東映はどこに行ってしまったんだー。松竹は経営も映画もどちらもホントに大丈夫なのか?“寅さん”はもうどこを探してもいないんだよ。大胆な経営改革をしないと生き残れないのではないだろうか。
来年2005年、劇場版アニメは映画も絶好調な『名探偵コナン』(9作目)に『ワンピース』、女性に絶大な支持を受ける『テニスの王子様』、2作目『NARUTO』、各種アニメランキング総なめの『鋼の錬金術師』、人気漫画制作グループCLAMPの作品『×××HoLiC』も公開予定、天下の出崎統が指揮を執る『AIR』も出陣。長期安定の『ポケモン』は動くか?キャスト大幅変更の『ドラえもん』は映画化されるのか?他にも劇場公開されるアニメが多い、数では豊作の年になることは間違いない。
実写の方に大きな動きがなければ来年もアニメ作品が邦画トップ10に数多くの名を連ねることはほぼ決定的。これで質も良ければアニメファンは言うことなしだよね。(^^) でも・・・邦画全体として考えると、この偏った状況はあまりにも悲しすぎやしないか?
若者だけでなく日本人口の大きな割合を占めるじーちゃん、ばーちゃんが見られる映画はできないのか?今自民党の幹事長が郵政民営化の知識を広めるために紙芝居を街頭でやってるらしいが、それを映画にも応用できないか?昔の青空映画みたいなスタイルでは出来ないのか?カタイ頭ではむやみに映画人口を減らすだけだと思うが・・・そこんとこどうよ?