猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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4コマモンスター ちびどら(富士見書房)

 何故か他の雑誌と一緒に古紙回収に出されないまま生き残った一冊の雑誌。その一冊がこの『ちびどら』(Chibi-Dragonの略)。もう記憶が定かでないけど仕事帰りのコンビニで買ったような気がします。どうして買ったのかよーわからん(笑)。『ドラゴンジュニア9月号増刊』(平成13年9月9日発行)、今から4年前の雑誌ですなぁ。

 キャッチコピーが「なんちゃってマニアの「あるある」4コマ!!!!!!!」。もうねぇ、「なんちゃってマニア」っていう意味がまずワケワカラン。漫画家さんでもこの意味をきちんとわかった上で執筆した人はほとんどいないのでは。「!」マークも7つも付いてるし、センスを疑いたくなります。

 編集サイドは何を目論んでたのか意図不明ですが、次号予告とかないから一応単発企画だったようです。で、恐らくは売り上げが良かったら続編なり4コマ漫画の月刊誌なりを作る予定だったのでは。中に読者アンケートのハガキが付いてるんだけど、項目に「あなたの読む4コマ雑誌を教えて下さい」とあります。更に「定期的に買うものには○時々買うものには△をつけてください」と執拗に読者の読んでいるライバル誌を探ろうとしています。

1 まんがクラブ 2 まんがクラブオリジナル 3 まんがライフ 4 まんがラ
イフオリジナル 5 本当にあった愉快な話 6 まんがホーム 7 まんがタイ
ム 8 まんがタイムジャンボ 9 まんがタイムラブリー 10 まんがタイム
ァミリー 11 まんがタイムスペシャル 12 まんがタイムオリジナル
13 まんがタイムナチュラル 14 みこすり半劇場 15 みこすり半劇場別館
16 まんがタウン 

 こんな感じで。


 連載陣は巻末の目次で太字になっているのが、さんりようこ先生、荻野眞弓先生、奥田ひとし先生、こいずみまり先生、奥谷かひろ先生の5人。いずれも漫画界ではそこそこ名前の知られている方々です。さんり先生、荻野先生、こいずみ先生は私の読む4コマ漫画雑誌で連載をしている方々、奥田先生は『天地無用!』、奥谷先生はあかほりさとる先生の実の妹さんですね。他には阿部川キネコ先生、愁☆一樹先生、重野なおき先生、九尾たかこ先生の4コマ漫画組やむっちりむうにい先生、霧賀ユキ先生、伊藤伸平先生、ますやまけい先生、西川魯介先生などが執筆。

 同時期ぐらいに私は『魔法戦士リウイ』のパロディ4コマ本を何故か2冊も買ってるわけですが(笑)、『ちびどら』の何人かの漫画家さんと重なっています。阿部川先生、奥谷先生、Dr.A先生、服部健吾先生、BENNY'S先生、霧賀先生と結構多いのはこれらの先生をお抱えにして角川書店、または富士見書房は自前の4コマ漫画をプッシュして行こうとしていたのかもしれないです。メインターゲットは10代中盤から20代前半の男性のように見えます。

 萌え系狙いって言うのはわかるけど半端と言うか消化不良というか。でも、それはそれとして作品によっては良い味を出しているものもあります。さんり先生の美少女ねじ巻き式お手伝い人形の漫画とか面白かったですよ。全体的なレベルは可も無く不可もなく、個々のレベルでは凸凹してるかな。でも、全然ダメっていうのは無いと思います。この雑誌が月刊誌として普通に書店に並んでいれば、それなりに固定ファンも付きますよ。でも、その後が続かなかったのはこの雑誌が売れなかったからなのか、方針が変わったからなのかはわかりません。中で4コマ漫画を大募集していたしていたのですがその後はどうなったのやら。(^^;

 他の4コマ漫画誌と違っているのはアニメ関係の商品広告が多いことです。上手くいけばメディアミックスも考えていたのかもね。一体何がいけなかったのやら。(^^; 私は知らないけどその後形を変えて4コマ雑誌かコミックスでも出しているのでしょうか。ま、こんな感じの雑誌でありました。