ガラスの仮面

　泥饅頭を食らう北島マヤに再びライバルとしての輝きを見る姫川亜弓。マヤは最後のお芝居として端役を務めていましたが、根っからのお芝居好きである彼女が我慢できるはずがなく女優魂が再燃します。

　マヤに自ら手を差し出し握手する亜弓。マヤだからこそ「待っている」と声を掛けたわけで、一度地獄を見たマヤをその手で引っ張り上げてくれたのだから今度はマヤがその熱い気持ちに応える番です。

　速水真澄が大都芸能の契約書をマヤに渡します。煮るなり焼くなり破るなりしてくれと。マヤは月影先生のところに出向き稽古させてくれとお願いいますがあっさり拒否。それもそのはず、マヤに良かれと思って大都芸能に彼女の身を預けたのは月影先生ですからね。劇団月影の舞台に上がるにはまず自分の汚名を返上しなさいといわれ心機一転。劇団員とはわだかまりが解けます。

　学園祭ではクラスメイトを巻き込んでの一人芝居を決行。体育倉庫を即席劇場に中にある跳び箱などを巧みに使って『女海賊ビアンカ』で一人で何人もの役をこなし、ハプニングにも冷静に対応し最終的には大成功を収めます。見に来ていた月影先生も満足げ、お芝居も再演決定です。先生に呼吸・間に気をつけることや観客は偉大な指導者であることをマヤは教えてもらいました。

　次のお芝居は『通り雨』、平凡な女子高生役を演じます。月影先生の前でバスと電車のつり革に掴まっている演技をさせられます。同じようでも違う演技の要求、見る側も自分達の記憶で見ているということ。そして、先生は倒れてしまいマヤはなぜか真っ先に真澄に電話をしました。真澄もまんざらでもなさそうですよ、真澄の想い人からのSOSですからね。（＾＾）　真澄と月影先生が話しています。今までどおり『紅天女』の上演権は渡さないしマヤと亜弓にその役を競わせる発言に変わりはありませんでした。月影先生にとっての『紅天女』は命そのもの、後々演ずる者は彼女の命を受け継ぐことになります。

ガラスの仮面 奇跡の人編 上―ベストセレクション (マイベストリミックス)