猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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FLASH 2005年11月22日号

 私の隠れた愛読誌であるこの写真週刊誌。まあまあ低俗と言うなかれ、確かにエッチ系も多くあるけど、アニメ・漫画のネタ出しもしてくれる私にとってはとても面白い雑誌なのです。(^^)

 今回はデカレンジャー・イエロー役の木下あゆ美さんの「妖艶変身エロス!」・・・失礼しました(笑)、そこでなくて「ウルトラセブン 封印された第12話」の特集が今週号に載っています。私などは特撮に疎いのですが、特撮好きの方なら既にご存知の話だと思います。

 『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」にはスペル星人という人間型の怪獣が登場します。このスペル星人の体にはケロイドのようなものがあり、その後とある児童向け雑誌が付録にした「怪獣カード」の表裏にこのスペル星人の姿を描いたものと「ひばく星人」という表現を知った方からクレームが寄せられ、その後新聞沙汰となり被爆者団体からも抗議を受けてこの第12話がお蔵入りになった経過があります。

 その辺りの件は知っている方も多いので、知らない方にザッとですが概要を書きました。この特集で良いなと思ったのはこの第12話に関わった方々からコメントをもらっている事です。抗議した当事者や原水禁関係者から当時の雑誌編集長、円谷プロの関係者、脚本家、役者、声優に至るまで多くの方のコメントが載っているのは珍しいのではないでしょうか。

 特集の後半では当時抗議の口火をきった方と第12話の脚本家の方と大学教授の3人の対談が載っています。これも3者の考えがそれぞれわかって面白いです。要は第12話の内容云々でなく雑誌付録の「怪獣カード」がいけなかったようです。35年前と言えばまだ終戦の年(原爆を投下された年でもある)から四半世紀しか経っていなかった頃で、戦争を実体験した方が大半を占めていた頃でもあります。そういった時期的なものもこの話がお蔵入りになった大きな要因だと思います。この3者のコメントの最後はかなり建設的なもので終わっています。お蔵から出す最終的判断は円谷プロにかかっているみたいですよ。(^^;

 この特集記事、こういった話が好きな方にとっては読んで損はないかも。(^^) 実際に一件に関わった方々の声を聴けるのは重要な事です。年月を経れば当時を知ってる方の数も段々少なくなって行くのですから。

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