怪〜ayakashi〜
やっぱり良いわーこのアニメ。アニメにどっぷり浸かってる方には興味のない類かもしれないけど、一般の方には就寝前のフリータイムに観るのにいいかもしれないね。お化け・妖怪・幽霊話を扱ったアニメは今昔問わずあるけどやっぱり昔の方が多いよね。『ゲゲゲの鬼太郎』『妖怪人間べム』『おばけのQ太郎』『怪物くん』『おんぶおばけ』『猫目小僧』『ドロロンえん魔くん』『おばけの…ホーリー』と数は結構あるかな。『幽★遊★白書』『地獄先生ぬ〜べ〜』まで入れて良いのかちょっと考えるけど(笑)。『怪〜ayakashi〜』が一番近いのは今TBSで再放送もしている『まんが日本昔ばなし』の中の妖怪話かと思います。それをもっと大人版にしたものが今回放映した『四谷怪談』のお話だったり。
お岩さんの声が小山茉美さんなんだよね。さすがは名声優、色んな声のバリエーション持ってますわ。間違ってもタリア艦長やミンキーモモの顔なんて思い浮かばなかったもん(笑)。伊藤家の食卓ならぬ伊藤家のお梅の毒薬、一服盛られたお岩は喉が焼け、右目の周囲が醜く崩れてしまいます。お岩の夫伊右衛門と夫婦になるための悪事でこれは現代の女性犯罪にも通じるところがあります。伊右衛門はこどもが出来てから産後の肥立ちが悪いお岩を邪険に扱い、お金を積まれてとうとうお梅と祝言を挙げてしまいます。
そして身の回りの世話をしていた宅悦にお岩との不貞を持ちかけ、実行させてお岩を家から追い出そうと図ります。が、この宅悦が本気でお岩を思っていたようで一度は思いを遂げようとしますが、結局はお岩に伊右衛門とお梅の悪事を話してしまいます。際立つ唇の赤い紅と醜く崩れた顔と抜け落ちる髪のコントラストが怖さを引き立たせます。お歯黒をつけたのは死出の旅立ち用だったのでしょう。お礼に伺う=恨みを晴らすって意味に聞こえました。用意をした直後にお岩は愛する幼子を残して自害、血しぶきも凄いものです。(^^; その後口封じに伊右衛門は小平を殺し、死んだお岩と一緒に戸板の裏表に2人を括り付けて心中に見せかけ橋の上から川に流してしまいます。プカーッと浮かぶはお岩の顔(コワっ)。
「窮鼠猫をかむ」が如く、か弱いお岩が傍若無人な伊右衛門に復讐する時がやって参りました。名セリフの「うらめしや〜」も健在です。(^^) お岩の亡霊が出たと切ってみれば今から床を共にするわけだったお梅であったり、小平と思って切ってみればお梅の父の善兵衛であったりで周囲からじわじわと復讐を遂げて行くのでした。お岩のこの祟りはホンの序章って言っていたので、次週は本丸伊右衛門に対して恨みを晴らすのでしょう。この時点ではお岩は伊右衛門が彼女の父も殺していることは知ってませんので、それが何らかの時にバレてしまいお岩の猛烈な怒りを買うんじゃないかと思います。
- 作者: さねとうあきら,岡田嘉夫
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2005/08/01
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