猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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山に祈る

参考:http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/yamani_inoru.htm
 私が学生時代にとある合唱団で歌った合唱曲です。山岳遭難の話題でこの曲を思い出しました。『山に祈る』は北アルプスで実際に遭難して亡くなったとある大学生の手記とその母親が寄せた記録を元に作曲家の清水脩氏が構成・作詞・作曲した男声合唱曲(のちに混声版も作られた)です。1960年の作品。

 『山の歌』『リュック・サックの歌』『山小屋の夜』『山を憶う』『吹雪の歌』『お母さん、ごめんなさい』の曲構成で、『山の歌』『リュック・サックの歌』は明るくリズミカルでこれから起こる事故など予想だにしていない感じを漂わせています。そして『山小屋の夜』で静寂が訪れ、次の『山を憶う』で不穏な気配が漂い始め『吹雪の歌』で一気に激しい曲調となり猛吹雪を、最後の『お母さん、ごめんなさい』はそのタイトル通り親や家族を想いながら亡くなってしまう大学生の末路をそれぞれ表現しています。

 遭難死した大学生の誠が判断を誤ったために死に至ってしまう行程と遭難を知った母親の慟哭を表した朗読が曲と曲の間に入ります。これ聴いたら親より先に逝くことはしちゃいけないって思いますよ。合唱に詳しい方ならご存知の名曲ですが、合唱曲に興味のある方でしたらお勧めしますよ。(^^)

清水脩「山に祈る」

清水脩「山に祈る」

↑私は1970年に東京混声合唱団、二期会合唱団が歌った古いCD(組曲『月とピエロ』も収録)を持っているのですが、この3月末に新しいCDが出るようです。