猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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和牛とF1

http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/060626/news_1.html

 食肉卸売業界で県内最大手の「北條精肉店」(宇都宮市峰町)が、乳用牛と和牛を掛け合わせて生まれた交雑牛などを、ランクが高い和牛と品種を偽ってラベル表示し、販売していたことが、25日までの下野新聞社の調べで分かった。農水省も既に情報を入手しており、牛肉履歴管理法違反(不適正表示)の疑いで調べている。同社グループの役員は下野新聞社の取材に、農水省の調査を受けたことを認めた上で「やったというなら仕方ない。最終的に(結果が)どうなるか分からない」としているが、複数の関係者は偽装販売を認めている。同社には県内を中心に有名ホテルや焼き肉店など1千件以上の得意先があり、取引先や消費者に大きな波紋が広がるのは必至だ。

 食肉に関わっている方ならこの一件はおそらく想定の範囲内。以前からこの手の偽装はあっていくつか事件にもなったはずです。この事件が今日の地元紙の一面を飾りました。和牛を交雑牛(F1)と偽ったなら産地(飼育地など)も恐らくは偽装でしょう。新聞に載ったラベルは「茨城県産」の「国産交雑牛下バラ」と「和牛友バラ」(トモバラ)の2種類。前者は正しい表示であり、この産地を変えずに「和牛」と銘打つなら「常陸牛」(黒毛和牛)とでもするしかありませんよね。偽ラベルには産地が書かれていないので事件を起こした会社がどうしようとしたのかはわかりません。会社ぐるみかどうかも含めて。

 昔聞いた話だと遺伝子云々によってF1でも和牛に近いものとホルスタインに近いものがあると。おそらく和牛の肉質に近いF1の肉を食べたら、というか同時に食べ比べでもしない限りは和牛の肉と信じてしまう人が多いのではないでしょうか。そういうところにもつけ込んでいるので悪質といわざるを得ません。今回の事件が発覚した理由は書かれていませんが食べた人や仕入れ先のお店がと言うよりは内部告発の可能性の方が高いかも。それにしても信用問題は偽装した会社だけでなくこの会社から仕入れた肉を消費者に出していた取引先にまで広がるから大変です。利ざやを稼ぐためにばれないだろうと思ってやったことが会社経営もままならないほどの取り返しのつかないことになってしまいました。

肉牛の絵本 (そだててあそぼう)

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