日本のいちばん長い日

　TUTAYAさんから借りて来てDVDを観たのですが・・・これ凄いね。個人的には黒澤明監督の『七人の侍』『生きる』と同じぐらい惹き込まれる作品でした。岡本喜八監督の作品。私も玉音放送とか宮城事件とか知らないことが多すぎです。情けない。（＞＜）　ポツダム宣言を受諾してから8/15の玉音放送が国民に向けて流されるまでの内閣や軍部の様々な動きや出来事を描き戦争の悲惨さも訴えています。

　「世界のミフネ」と言われる所以がわかったような気がします。何だろ？このけた違いの迫力は。キャストも超豪華でこの時代の俳優さんは白黒の方が映えるのかと思えるくらいとても貫禄があります。今の俳優さんと昔の俳優さんでは顔の作りが違うのかな。この頃の黒沢年男（黒沢年雄）さんは大きな目をぎらぎらさせて青臭くも活きの良い演技をしており期待も高かったことだろうと思うのですが後の時代がちょっと残念かも。ホラーよりも怖ろしい描写もあったね。阿南惟幾陸相を演じる三船敏郎さんの切腹シーンはとても痛々しかったです。

　この映画に限らずDVDで希望するのはちょっとした特典で俳優さんの顔と名前を覚えられるように配慮していただけないかなということ。リアルタイムでこの映画を観た方がDVDを観るわけではないので。私も決して若くはないのですが、それでも私が生まれたときにはすでにおじいちゃんな方も数多くいるわけで。ましてや若い頃の姿などこのように古い映画を観なければわかりません。一度観た限りでは戸浦六宏さん、児玉清さん、中谷一郎さん、小泉博さんなどがどのお顔なのか最後までわかりませんでした。（＾＾；　天本英世さんは顔よりも演技で天本さんだとわかりました。凄すぎ（笑）。若い方にもこの映画はおススメかも。

日本のいちばん長い日 [DVD]