猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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最近観た邦画

どですかでん(1970年)
 黒澤明監督作品。今じゃ人権的に問題になりかねない表現があったりもするけど、私がこどもの頃って確かにこんなことあったよ。映画にあるようにこども達が石投げたりね。知的障害があって一日中電車の車掌のマネをして家からの道のりを走り続ける母親泣かせの六ちゃんをはじめ、一癖も二癖もある人物が次々に登場して飽きさせません。三谷昇さんの怪演が恐かった。映画タイトルの「どですかでん」は六ちゃんが仮想の電車を走らせる時の音(というか掛け声)。約40年前の菅井きんさん、田中邦衛さんなどの若かりし姿や私の年代ではあまり馴染みのない頭師佳孝さんや芥川比呂志さんの演技も見られました。三波伸介さんや伴淳三郎さんは存在そのものが良い味出してます。(^^) みんな貧しいなりにシャカリキに頑張ってた人が多かった時代のお話。

どですかでん [DVD]

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・喜びも悲しみも幾歳月(1957年)
 若山彰さんの同名の歌は私の十八番でもあります。だからと言っても私は還暦を迎えてたりしてはいませんから(笑)。これは木下恵介監督作品。一度のお見合いで結ばれた四郎(佐田啓二さん)ときよ子(高峰秀子さん)は観音崎の燈台守から始まって極寒の地や無人島などを転々と移って厳しい条件の中で重責を務めます。第二次世界大戦で敵機が本土上陸するようになり何人もの台長が殉死しました。夫婦には2人のこどもがいたけど長男は不良に刺されて亡くなってしまいます。燈台守の仕事をきちんと終えてから病院に向かったものの時既に遅しで父親が息子の臨終を看取ることができなかったのがとても切なかった。また結婚して夫と一緒に船で海外に向かう娘に灯を点し警笛を鳴らして見送る夫婦の姿にホロリとしてしまいました。(;;)

喜びも悲しみも幾歳月 [DVD]

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