獣の奏者 エリン（獣の奏者エリン） 第4話

　エリン（CV.星井七瀬さん）といつも仲良しのサジュ（CV.石毛佐和さん）。彼女の姉ソジュ（CV.木村亜希子さん）はお嫁入り。でも何だかマリッジブルーっぽい。そんな状況の中で集会所にあった祝い餅を食べてソジュが倒れてしまいました。ソジュが倒れた原因がこの餅とわかったのはソヨン（CV.平田絵里子さん）とエリンのお陰。ソヨンはトウダだけでなく人間も診ることが出来たのね。（＾＾）

　猛毒なチチモドキの葉が餅の中に混入しそれを食べたソジュが中ってしまったのですが、この中毒症状を治すには薬が必要。ソヨンは頭領に頼んで霧の民から薬を調達することを了承されてトンガリ山に。元々ソヨンは霧の民の出身の巡回者で、この山で頭領の息子だったアッソンを助けた縁で結ばれたわけです。霧の民は流浪の民、他の民との交流を拒絶していた、または差別を受けていたようなのでアッソンとソヨンの結婚は例外中の例外。

　結局重篤な容態のソジュを看るためソヨンは残り、代わりにエリンがトンガリ山に薬をもらいに行くことに。一所懸命働いて用立てした高価な髪飾りと村から出したお金と交換。エリンはまだこどもなので霧の民の前に姿を曝して退かせてしまいました。本来なら隠れていたほうが無難だったのですが。エリンの涙の訴えに霧の民の青年巡回者が薬を置いて行き事なきを得ました。薬飲んだソジュは即効で治ったね（笑）。

　親の心子知らずとは言いますが、ソジュは父親がお嫁に行く自分のことを気にかけてくれないと思っていたみたいですね。高価な髪飾りは嫁入りの時にソジュにつけてもらうつもりでしたが、娘を助けるために薬代へと変わってしまいました。代わりにトウダの鱗で作ったかんざしを送り父親はソジュを立派に送り出しました。またいつの日かソジュが笑顔で帰って来られるよう願うばかりです。（＾＾）

After the rain

獣の奏者(2) (講談社青い鳥文庫)