夏のあらし!(夏のあらし!) 第11話
空襲で焼夷弾の嵐、そんな時代を彼女達は生き、そして死んだ。ストレートな悲壮感は漂ってはいないけど、やっぱりそのすき間すき間に戦中に生きた人たちの辛さが見て取れます。戦争を知らないこども達もいいところの一(CV.三瓶由布子さん)があらし(CV.白石涼子さん)ややよゐ(CV.野中藍さん)と通じ、今まで考えもしなかった戦争のあった時代にタイムスリップしリアルな体験をしたことは、図らずも一の人生に大きな影響を与えたえたのではないでしょうか。特攻ではなく特高、別の意味で当時の恐ろしい存在。
「春は名のみぞ風の寒さや」は『早春賦』の一節。この世代の春は終戦なのでしょうか。加奈子(CV.堀江由衣さん)とグラサン(CV.安元洋貴さん)が通て一とやよゐを追って来て、結果上手く収まりました。最後にかかったのはちあきなおみさんの『喝采』、昔ものまねタレントのコロッケさんがオーバーな表現で真似していました。ちあきさんは一時期『タンスにゴン』のCMで美川憲一さんとともに人気となりましたね。ちなみにサブタイトルは佐良直美さんの『世界は二人のために』。佐良さんはとあるスキャンダルで叩かれた後にテレビから姿を消してしまいました。前者と後者の歌はともに“あなた”と“わたし”のことを歌っているんだけど、その内容はまったく持って好対照です。
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