SPEED GRAPHER（スピードグラファー）

　六本木倶楽部の儀式に潜入したために深手の傷を負った雑賀、女神神楽に口づけされて不思議な力が発現する。負った傷も自然に塞がり、カメラのシャッターを切れば被写体を悉く破壊してしまう。

　一度は死のうとして雑賀にひっぱたかれるのですが、神楽は「私に本当の自由を下さい」と雑賀にお願いします。斉藤圭さん、新人だと思って少々侮っていました。泣き方を含めた感情表現が巧みです。他の新人さんとは横並びで考えてはいけないかもしれません。

　エッチなシーンは雑賀が彼女っぽい女性に手錠をかけられて営み（凄い遠回しな言葉・笑）を始めそうなところがあったのですが、血が足りねぇーとか言って倒れてしまったので・・・期待してたのに、下半身に廻る血が残ってなかったのね（下ネタ・笑）。逃げるときの雑賀の神楽の抱え方も、山賊が財宝と一緒に村の女を持っていくような感じでちょっとエッチっぽかったな。醜いシーンは水天宮が大臣の寡婦に倶楽部の口止め料として30億もの大金を積み上げたところ。結局は倶楽部にハマっている息子に金を使わせて破綻させ、30億と一緒に回収しようとしているようです。一晩で著名人が何人も非業の死を遂げる世界、人の命よりも金・金・金です。

　捕まってしまった神楽は天王州の屋敷に幽閉され、現に逢った人も夢の住人、神楽本人も夢遊病扱いされる始末。雑誌に載っている雑賀の撮った写真を見て一人状況に耐える神楽がとても切なく感じました。EDが良いですねぇー、CD出たら購入したいです。（＾＾）