借りて観たDVD
・アンナとロッテ(ベン・ソムボハールト監督)
レンタルショップの棚で「アカデミー賞」云々って書かれていたのを見て借りました。『ふたりのロッテ』かと思ったら全然違う作品だったのですね、無知って怖い。(^^;
両親が亡くなってドイツの貧しい農民である親戚に引き取られたアンナとオランダの裕福な家庭に連れて行かれたロッテ。2人はドイツ人で双子、姉がアンナで妹がロッテ。当時は小さな女の子でした。ロッテはアンナに何度も何十度も手紙を書くのですがその家の父親が送らずにみんな小さな箱にしまってしまいました。これが2人の運命を大きく揺さぶります。特にアンナは学校にも行かせてもらえず農作業に明け暮れる毎日。成長して美しい女性になる過程でとあることから義理の父から激しい暴力を受けてしまいます。これはあとでわかることですがこどもを産めない体になってしまったんですね。あの暴力シーンは思わず目を覆いたくなるほどでしたし。もし、手紙が早い段階でアンナに届き家を飛び出す事ができたらもっと違った人生になっていたでしょうに。
やがて2人は恋に落ちます。アンナはオーストリアの兵士と、ロッテはユダヤ人の男性とそれぞれが愛にあふれた日々を過ごします。でも、第二次世界大戦の足音が2人のところまで響いてきます。ロッテの恋人は彼女の忘れたバッグを取りに行った場所でユダヤ人として連行され、最期は多くのユダヤ人がそうであったようにアウシュビッツで殺害されてしまいます。婚約まで行っていたのに。一方、アンナの恋人はナチスの親衛隊として戦地に赴き戦い終戦間際というところであっけない戦死を遂げます。「英雄」なんて程遠い滑稽な死に方でした。アンナは結婚寸前だったんだよね。
双子のアンナとロッテは、先にロッテから手紙の来ないことでアンナがギクシャク、その次にアンナがロッテに対し付き合ってる人は「ユダヤ人じゃないわよね」の発言でギクシャク。そして、連行された恋人を助けるためにアンナに手紙を送るも行き違いで連絡なし。逆恨み的なところが多いんだけど、ロッテがアンナに対して怨恨にも似た感情を持ってしまったのが哀しかった。
それで音信不通になってから長い時が経ち、老婦人になってからとある場所で偶然再会を果たします。でも、未だにアンナを拒絶しているロッテは帰ってしまいます。彼女を追って森の中を歩くアンナ。あの長く細い道とも言えないような道のりは2人の人生の道程と重なります。家庭環境や周囲の人間、そして大きな戦争が2人の幸せな道のりを削っていってしまったのです。持病を抱えて後を追ったアンナにはかなり堪えたんでしょうね。追いついて2人で今までの事を色々話して、道に迷ってしまったので2人枯葉のベッドで寝ますが翌朝にアンナが冷たくなっているのを目覚めたロッテが知るわけです。アンナは寝る前に食べたクッキー一枚を半分こしたものを美味しいって食べてたんだよね。やっと2人の心が重なった時を過ごせた最期はアンナにとって一番の幸せだったのかもしれません。
この前『シンドラーのリスト』を観て今度は『アンナとロッテ』、意図的じゃなく偶然にドイツナチス軍やユダヤ人が出て来た映画を観た私にとっては考えさせられるところ満載でした。戦争は求めても応じてもいけない、すべてを奪われすべてを失うだけです。
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・ピーカン夫婦(元木隆史監督)
http://www.fullmedia.co.jp/fullmotion/p-kan/
Hなシーンも多いのですが話として結構面白かった。青空の下、草むらで一人自分を「慰めて」いた女(のはら歩さん)とひょんな形で「営んで」しまったレコード会社のディレクターの冴えない男(山本剛史さん)がやがて夫婦となります。しかし、その妻が実は青空の下でしか「営む」ことのできない人だったんですね(笑)。それで悶々とした旦那はどうするか・・・って言うのがお話の見所。最後は刑務所に入ったりと夫婦の七転八倒ぶりも楽しめます。(^^)
FULLMOTION DVD-BOX 1st 夫婦箱(めおとばこ)THE COUPLES BOX
- 出版社/メーカー: デジソニック
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・英國戀物語エマ1,2巻(1〜4話)
TVでは観られなかったのでDVDを借りて観て見ました。OP,EDとも曲が良いですね。OPはクリスマスの時期にピッタリな感じ、EDはリコーダーの音色が心に染みます。フジテレビの日曜7時半の名作劇場としても遜色ないですよ。(^^) エマは魔性の女だな(名作劇場にならないよ・笑)。自分の目が良くないのがコンプレックスになっているのが邪魔して自身美貌に気がついていないんだよね。メガネをかけても質素なメイド服に身を包んでもその魅力は零れてしまうものです。彼女の魅力に惹かれた男達がぞろぞろと、お眼鏡にかなうのはあの御方なのか? 引き続き3,4巻を鑑賞予定。
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- アーティスト: TVサントラ,梁邦彦,金子健治
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