今日からマ王！

　アーダルベルトの心にもコンラッドの心にも青いペンダントを通してジュリアの魂を今でも感じています。これってユーリにとっては少々重荷だよね。自分はジュリアの生まれ変わりと言われているけどその記憶はないし。

　連れ去られたユーリは連れ去り犯のアーダルベルトと魔剣モルギフがあった洞窟に入って身を隠します。ユーリにジュリアの幻想を抱いたアーダルベルトは手をユーリのほっぺたに持っていってスリスリ、これはさすがのユーリも身の危険を感じたに違いありません（笑）。ユーリはアーダルベルトにペンダントを貸し出してこれで勘弁して下さいです（笑）。当時のジュリアはアーダルベルトの婚約者でしたがコンラッドとも仲が良くて結局彼女がペンダントを渡したのはコンラッドの方でした。それはジュリアが「平和」というものを考えた結果コンラッドの方が優先順位が高かったということかもしれません。ま、何にせよこの事で今なおアーダルベルトが複雑な思いを持っていることは確かです。

　モルギフはレーダーみたいな役割に移行。敵兵の接近や火山の噴火を呻いて知らせユーリの危険を回避する役を担っています。ユーリが平和を希求する姿にジュリアの姿と重なり、アーダルベルトは完全にユーリの援護を決めて大シマロン軍と対峙。でも、こっちは2人で多勢に無勢。自分が身動きできるように崖下にユーリを投げ下ろし下で何とかコンラッドが間に合ってナイスキャッチの好プレーです。

　アーダルベルトを残して帰ろうとするのをユーリは彼にペンダントを貸したままなのを引き合いに出して助けに行こうとします。大賢者村田の口添えもあってアーダルベルトの助っ人に参上したユーリ達。ユーリが来た時にアーダルベルトはジュリアの声を聞き、ますますユーリを危険に晒すわけにはいかないことになりました。モルギフ騒いでヴァン・ダー・ヴィーア島の火山大爆発！　両軍とも身を伏せたものの自然災害の勢いは収まりそうにありません。交換留学と称して各国から王族のこども達が人質に取られてしまってますが彼らを救い出せるのか、そこにアーダルベルトも加わってくれるのか楽しみです。もちろんぜひ加わって欲しいですよね。（＾＾）

　それにしても今回はやけにキャラの顔が違っていましたね。それに陰影の付け方もかなり濃かったような気がします。（＾＾；

箱はマのつく水の底! (角川ビーンズ文庫)