猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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ゼーガペイン

 最後の最後までアーク(CV.久川綾さん)は姿も心も美しかったです。2度死ぬということは1度目よりも怖くないのでしょうか。アークとクリスを見ていると悟りにも似た胸中を感じました。ドライダメージ(身体のダメージ)もウェットダメージ(心のダメージ)も限界に達したアークはその時を知ってか舞浜でデートです。Wデートと聴いていてリョーコは複雑な心境でしたが蓋を開けてみればアークとシズノ、キョウとクリスの組み合わせに拍子抜け。(^^; リョーコはカメラマン役です。

 アークはペットショップで子犬をお買い上げ。この子がアークの代わりになる事は確定的、クリスはアークが犬を買ったのは予想外と言っていましたが彼女の気持ちはわかるような。リョーコはサービス精神を発揮しあちこちで思い出の写真を撮ります。この写真が代え難いものになるとも知らずに。

 視聴者を追い立てるかのようにアークが死に近づいて行きます。シマはメンバー達からどうして死にそうなアークを連日戦闘に出すのか抗議していましたが、彼自身もかなりの心の葛藤があったのでしょう。それで出した結論がアークの思うようにさせてあげること、そしてアークに死を考えさせる暇を与えないことでした。

 毒づいたり笑ったりとアークとシズノがお互いにかけがえのない存在なのが画面から伝わります。キョウは事情がわかっているからそんな2人とクリスを見ているのが辛いようでそれが顔に出ています。クリスも気持ちは同じでしょう。でも見守ってあげることが彼にとってのアークに対する最大の思いやりなのです。リョーコはキョウとアークに挟まれて話を聞いていましたが何のことやらちんぷんかんぷんです。でも、この流れもリョーコが今後関わるストーリーに繋がるものなんですよね。

 あーリョーコに犬を預けちゃったよー。(;;) ひたひたと迫り来る死の時。4人が出撃、アークは「今日は調子が良い、身体が軽い」だなんて嘯いてのか本当なのかわからないことを言っています。どちらにしてもイヤな状況に変わりありません。クリスはわかっているようで「それは良かった」と一言呟いただけでした。転送時に苦悶の表情を浮かべていたアークは戦闘時に意識を失ってしまいます。クリスも以前から決心していたかのように通信を遮断して自爆装置のリミッターを解除し敵に特攻をかけるつもりです。でもアークはそれを良しとはしませんでした。残った力で自爆解除ボタンに手をかけてこれを阻止、この辺りが他のアニメとは違ってかなり涙腺が緩みました。愛する人に一緒に死んでなんか欲しくない、特に女性はそうじゃないかな。クリスにとっては酷な話ですが、アークは「犬にご飯をあげて・・・忘れたら許さない・・・」と言う言葉を残して1人逝きました。アークは子犬、子犬はアーク。

 キョウはアークが病気で亡くなった事を包み隠さずリョーコに話しました。このシーンも意外ではあったけど今後リョーコに起こりうる事を考えれば自然な流れなのかも。あまりのショックに泣き出してしまうリョーコを優しく抱くキョウ。すると彼女の額にキョウ達と同じアイコンが現れたのでした。リョーコもセレブラントの一候補になってしまうようです。キョウにとってこれはかなり複雑だよね。

 遺されたたくさんのアークの写真とともにEDも歌無しでまるでお通夜の雰囲気です。私、今これ書きながらまた目頭が熱くなっています。最後は静かで淡々とではあったけど哀しみが甦るほどにインパクトの大きい彼女の死に纏わる表現の仕方でした。今後も辛い出来事が続きそうに思えますが私はこれを直視し続けることができるでしょうか。(TT)

「ゼーガペイン」オリジナルサウンドトラック

「ゼーガペイン」オリジナルサウンドトラック