ああっ女神さまっ それぞれの翼

　スクルドの淡い恋のお話ですね。いつもベルダンディーにベッタリで機械原理主義の彼女は、今回ベルの言っていたように、自分が苦しくなるとベルに頼り機械に頼ってしまい自分の力で何とかしようという気持ちが希薄なところがあります。そこは螢一もわかっているようで・・・。

　ベルが気持ち良さそうに乗っている自転車に自分も乗りたいのにプライドが邪魔して言い出せません。ウルドもそのあたりはお見通しでスクルドを煽って自転車に乗らせようとしています。いわゆる賭けですね（笑）。スクルドにとってはプライドを賭けた勝負ですがウルドにとってはそんなものは関係ないんです。スクルドはいつもベルにべったりでウルドの方を見るのはケンカの時が多いけどよ〜く見てあげなさいって。時には憎たらしくも可愛い妹のためにきちんと気を配ってあげてますよ。（＾＾）

　スクルドを自立させるための切り札的人物が登場。その名はぴくぴく仙太郎（それマンガのタイトルだから・笑）。ベルと螢一の補助がありながらなかなか上手く乗れず、ベルに依存心の大きいスクルドは乗ることを途中で止めて飛び出してしまいました。そして河原の土手に寝転がるスクルドの前に突然現れたのは自転車を自在に乗りこなす仙太郎（CV.朴ロ美さん）でした。でも目の前で派手に転んだ（笑）。自転車を嫌いと嘯くスクルドですが機械系を目の前にすると心ワクワク手が先に動いてしまう性格でこればかりはどうしようもない。（＾＾；　仙太郎に対するスクルドの姿は間違いなく正統な「ツンデレ」スタイルです（笑）。かなり仲良くなったところでウルドが後ろからツッコミ、驚くスクルドが可愛いねぇ。（＾＾）　でも、女の子は顔には極力傷を作らない方がいいぞ〜。

　その後仙太郎とスクルドの二人三脚で自転車に乗ることに成功しました。嬉しくて嬉しくてただその事が嬉しくて・・・それは自分が苦しみを越えてできた達成感から来るものです。その気持ちがわかっただけスクルドは一歩前進です。仙太郎に自転車を借りてベルに報告に向かいますがその前に強敵の坂道が。それも立ち漕ぎで乗り越えて目指すは下り坂の終わりにいるベルでした。これにはベルも嬉しい驚きを覚えたようです。ベルと2人で仙太郎に自転車を返しに行くと仙太郎とお礼と友情の握手。地上界で友達と言える「男の子」が初めてできました。それは自分でも気づかない初恋の幕開けでもあります。後ろに廻した手、その指がとても嬉しそうに動いているのにベルは気がつきました。相手を想う気持ちが法術を上達させてくれます。スクルドは今回そのスタートラインにたったようですよ。（＾＾）

　次回予告ではウルドが仙太郎君とは進んだのかしらねとコイバナのことを言っているのにベルが隣町まで進んだそうよとボケで切り返していたのがなかなか面白かったです。（＾＾）

ああっ女神さまっ スクルド 新女神服 通常版

自転車

↑1997年8月16日の『CDTV』で初登場75位を記録。スクルドが自転車に乗った時の気持ちを歌った歌ですね。（＾＾）