だから昔の地名って大事なんだよ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2231085/detail
民俗学的な「地名」の話と水害を絡めた興味深い記事があったのでサルベージ。平成の大合併で数多くの市町村が1つになって名前も今風なこじゃれたものになったりしていますが、昔の先祖が付けた地名にはそれぞれ意味があるんだよ、だから粗末に扱ってはいけないんだよという説法にも似たありがたい記事です。
栃木県や茨城県に多い「阿久津」や「圷」という地名は時に姓に転化されているが、本来は河川流域の「悪土」(あくつち)の意味とされ、「圷」という字は地面より低い土地を意味する和製漢字だと思っている。「峠」が山の上下を表すように、「圷」に対して平地を指す「坪」という字があり、さらに高い土地は「塙」と呼ばれてきた。つまり「坪」や「塙」は「安全地名」ということになる。
へぇー、確かにウチの地域では「阿久津」「圷」「安久津」姓が多いですけど、元々は「悪土」の意味を成す地名でもあったわけだ。「塙」は「はなわ」って読むのかな、塙保己一の「塙」。それぞれが土地の高低を指していたんだね。
「股」「枝」「岐」は河川の合流・分岐地点を、「竹」「多気」「田切」など「たき」やその音に近い音を成す言葉は傾斜地を走る水流を、「歩危」「保木」など「ぼけ」に近い音の言葉は崩壊地帯を、「梅」「埋」が埋没しやすい地域を表わし、それらが地名として付いているところは全部が全部ではないとしても水害に注意するに越したことはないでしょう。ちなみに私の住んでいるところは比較的新しい地名なのですが、とある人物の功績を讃えて九州地方に見られる地名が付いています。
- 作者: 小川豊
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