猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

ダンまち応援バナー

おっとり刀で駆けつける

 前からちょっと気になっていた「おっとり刀」の意味。「おっとり」と聞くとぽややんな性格を思い浮かべますが、それと刀とどうにも重ならない。今じゃ便利なグーグルがあるじゃない、と検索してみた。へぇ〜、「押し取り」が「おっとり」に変化したんだね。それで緊急の用があって帯刀できず手に持ったままの刀の状態を「おっとり刀」と言うのか。だから「おっとり刀で駆けつける」の意味は「ゆっくり駆けつける」ではなくて「急いで駆けつける」なのです。私も誤解していたけどこの言葉は意味を間違って覚えている方が結構多いんじゃない。(^^;

で、 
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060726it13.htm

 仕事を終えた後の言葉について、「お疲れさま(でした)」「ご苦労さま(でした)」「ありがとう(ございました)」などから選んでもらったところ、相手が上司の場合、「お疲れさま」を使う人は69・2%だったが、「ご苦労さま」を使う人も15・1%いた。部下に「お疲れさま」と言う人も53・4%いた。

 言葉も生き物だから意味が使い方が変化するのは仕方ないと思います。上司が部下に「お疲れ様」とか「お疲れさん」と言ってもいいじゃないですか。だけどおつかれちゃ〜ん(byインスタントジョンソン)はマズイね(笑)。逆に部下が上司に向かって「ご苦労様」はもっとマズイ。仕事以外のことで評価を下げたくなければ「お疲れ様」を使って下さい、15.1%の方。(^^;

 また、こんな例も・・・

 菓子など15の言葉について、頭に「お」を付けるか尋ねると、「お」を付けるトップは「お菓子」の73・3%。低かったのは「おくつした」(0・9%)や「おビール」(1・6%)だった。

 「お菓子」は一般的として「おくつした」「おビール」は朝日の記事(http://www.asahi.com/edu/news/TKY200607260697.html)にも書いてある通り女性が多く、個人的にはちょっと上品っぽいおばちゃん〜おばあちゃんに多いと思うわ。「おくつしたをお履きになる」「おビールを召し上がる」・・・う〜んしっくり来ないなぁ。(^^; あんまり「お」を付けすぎると慇懃無礼になりかねないのでご注意を。

 今日は言葉絡みのの記事が多いなと思うんだけど、
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200607260698.html

 文化庁の「国語に関する世論調査」は、慣用句や、言葉の意味が重複している言い方についても調べた。

 二つの慣用句を挙げてどちらを使うかを4例尋ねたら、本来とは異なる言い方を選んだ人が多かったのは2例。「怒り心頭に発する」は14.0%なのに「怒り心頭に達する」は74.2%と多く、「あいきょうを振りまく」の43.9%に対して「あいそ(う)を振りまく」は48.3%だった。

 意味が重複する言い方では、「あとで後悔した」「一番最後」「従来から」の3例とも、「気にならない」が「気になる」を上回った。また、「元日の朝」を意味する「元旦」を「元旦の夜」と使ったり、「白羽の矢が立つ」を「白羽の矢が当たる」としたりするのも、3〜4割の人が「気にならない」だった。

 本来の言葉から変化を遂げる言葉、本来の意味から変化を遂げる意味も色々出てくるでしょう。先に書いた「おっとり刀」だって今後意味が変化する可能性を十分にはらんでますよ。例示された言葉が出てくるだけまだ言葉を知っていると私は思います。本当に心配なのは「チョー」「ヤバイ」を連発している方かな。そのうちほんの数語で会話できる世の中が来るんじゃないのって錯覚起こすよ(笑)。

外国人の誤用から分かる日本語の問題

外国人の誤用から分かる日本語の問題