猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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BLOOD+(BLOOD+)

 う〜ん、生きる者よりも逝く者に重きを置いてしまいましたかモーゼスは。ルルゥにモーゼスとカルマンの希望を託したけどあまりにも可哀想じゃない。ルルゥ(CV.斎藤千和さん)からしたらどんなに心細いことか。一気にシフがルルゥ1人になってしまった今回です。

 胴体がコープスコーズのジェイムズ(CV.大川透さん)がソーンの出来たカルマン(CV.野島健児さん)を助けたい一心のモーゼス(CV.矢薙直樹さん)を騙してカイの命をと奪おうとします。どうして小夜やハジじゃなくてカイなのか前話では良くわからなかったのですが、単なる焼きもちでカイを殺そうとしたんじゃないって疑惑が。(^^; いや、だってお慕いしているディーヴァがジェイムズの胴体を見て、こんなの僕のジェイムズじゃないと言い始めて仕舞いにはこんなならカイの方が良かったとか言われてるし。ジェイムズは水槽の中でしっかり聞いていたんだよね(笑)。彼女のワガママさには凄いものを感じるけど負けず劣らずだよジェイムズもね。(^^;

 まんまと口車に乗せられたモーゼスは部屋に戻っていたカイをルルゥの目の前で殺そうと剣を振るいます。すまないとか言いながら殺そうとするなって、行動と言葉が矛盾したままです。小夜とハジが間に割って入ってカイは外に逃げるしかありません。昼間で太陽が出ているのでモーゼスは追って来られないと甘く見て公園のベンチでルイスからの電話を受けていたらそこに必死の形相で追って来たモーゼスは執念の人、いや執念のシフ。ルルゥはカイとモーゼスの後を追おうとしたけど太陽の光に遮られ小夜とハジに自分の思いを託します。

 カイの携帯電話を破壊したモーゼスはなおもカイを追いかけます。いつものマントは羽織っているものの大変な暑さと苦痛が生じているはずです。それでもモーゼスを助ける唯一の手段(と思い込まされている)、ディーヴァの血を分けてもらうにはジェイムズの言いなりにカイを殺す以外に方法がありません。ルルゥからカイはモーゼスのことを殺さないでって小夜とハジに言ってって懇願されているのにね。究極の選択でイレーヌを始めとするシフの恩人を自分の手で殺めようとしますが体力の限界が近づきます。

 その頃ジェイムズはカルマンの隠れている倉庫の扉という扉を全開にして太陽光線を中に入れ最大級の嫌がらせです。そこでジェイムズはぶっちゃけなきゃいいのに、モーゼスが自分の言ったことを真に受けて今頃はカイを殺してるよなんて言うもんだからカルマンが真実を告げに向かってしまったじゃない。ネイサンもそう感じたみたいだけど人格が変わってしまったような、そうカールみたいな狂気的な感じに。

 カイも追い詰められてモーゼスのフードを銃で吹っ飛ばして彼の顔をやけどさせたりしましたが、それでもカルマンには思い出作りの時間が必要とカイに武器を向け貫いたかなぁ〜、と思ったら事実を知って追って来たカルマンが2人の間に割って入っていました。致命傷でないにしても今のカルマンにとっては深手の傷、モーゼスにジェイムズから聞いた話を伝えると観念したかのようにカイに自分の形見を手渡しルルゥを頼むと言って2人してその場から消えてしまいました。武器も2人分残して行きました。

 夕焼けの映える港がモーゼスとカルマンの最期の場所、私が思っていた以上にこの2人の心は深く結び付いていました。カルマンはともかくモーゼスはまだソーンも出来てはおらずまだ生きられる身体でした。それでも敢えて2人で逝く選択をしたモーゼスに少々驚きました。茜色の風景の中でマントを外し消えてゆく2人、そしてカイから2人のことを伝えられ形見を見せられて泣き出すルルゥ。彼女のこの孤独感は人間にはわかりません。おそらくは小夜でさえも。まだ逝き続けられるかどうかもわからない状況なのだから。それでも今まで共にあったモーゼスやカルマン、イレーヌなどシフのメンバーを思い出に残すためにもシフのことを後世にその身で伝えるためにもルルゥは絶対に生き延びなければなりません。

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