思い出の学び舎
地元紙に自分が巣立った小学校の古い校舎が建て替えられる記事が載っていました。時々車で小学校の脇を通るんだけど、まだ残ってるんだねーと感慨深い思いをしていたのですがとうとう取り壊しです。木造平屋の校舎が建ったのが1950年代だから致し方ないのですがそれでもやっぱり寂しい。新聞に載っている写真の玄関口は私が写生して水彩画にしたことがある場所です。すぐ横には職員室や校長室がありました。
今でも強烈な記憶として残っているのは掃除の時間のワックス掛けです。私と同じ世代の方で経験した方がいるかと思いますが古い校舎なので床が板張りでした。板張りと言ってもフローリングなんてものではありません、節穴があちこちにある一枚の長い板を継ぎ合わせた床です。そこを掃除の時間になると定期的に「ペンギンワックス」なるオレンジ色の油分たっぷりのワックスを乾いた雑巾に付けて廊下を往復するのです。クラスメイトと良く競争もしましたが、このワックスがまたよ〜く滑るんですよ。あまり床に塗りすぎると転ぶ者続出で大変なことになります(笑)。そしてワックスが手に付くと石油系のニオイと油分が手からなかなか取れないのがイヤでしたね。(^^;
今節穴のある教室を使っている学校ってかなり少ないですよね。中を覗いたら鉛筆・消しゴムにゴミなど色んなものが入っていた場所、こども心にそこは不思議空間でした。多くのこども達が巣立て行った学び舎は新しい姿になってこれからも多くのこども達に思い出を作ってくれることでしょう。(^^)
- 作者: 川崎雅和,大嶋勝
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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