猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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ここ1ヶ月ぐらいでTUTAYAさんから借りて観た映画

・裸の島(1960年)
 新藤兼人監督作品。瀬戸内のとある孤島で自給自足の生活を営む家族のお話。ほぼ9割方が無声ですが、それで殿山泰司さんと乙羽信子さんの演じる夫婦の朴訥さや変わらない日々の生活が上手く表現されています。孤島ゆえ、こどもが急病になった時に措置に時間がかかってしまい結果亡くしてしまうところは可哀想でした。家族揃って島外に外出してこども達が楽しんだ後だっただけにね。一つ気に入らなかったのは、例え桶に汲んだ貴重な水を誤って零してしまったからと夫が妻を思い切り引っ叩いたところでした。夫と同じ量を水の入った桶2つを天秤棒で担いで島のテッペンにある家まで持って行ってるのに感謝こそすれその態度はないだろうと。(^^; それから乙羽さんの舟の漕ぎ方が上手でした。(^^)

裸の島 [DVD]

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みんなのいえ(2001年)
 三谷幸喜監督作品。「家を作るなら〜♪」なんてCMソングがありましたけど、マイホームを建てるのに自ら苦難を背負い込んでしまったような夫婦のお話。ココリコの田中直樹さんと八木亜希子さん演じる夫婦には前編通してイライラさせられました。2人がもうちょっとデンと構えておけばこんなに荒れることはなかったのに、とね。(^^; 奥さんの父でベテラン大工を演じる田中邦衛さんとデザイナーを演じる唐沢寿明さんの演技はグッドでした。彼らが締まらなければケンカだって締まりませんから。(^^) 紆余曲折や衝突があってお互いを認め合い和解し、家がほぼ完成したところで自分の大切な仕事道具を天井に2人が置いたところは感慨深かったです。実のところ主役は夫婦じゃなくてこの2人だよね。(^^; それと父の大工仲間のキャストもバラエティに富んでいてなかなか面白かったです。普段悪役をされている方が多かったかな?(笑)

みんなのいえ スタンダード・エディション [DVD]

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吹けば飛ぶよな男だが(1968年)
 山田洋次監督作品。なべおさみさんの主演も気になったのですが、緑魔子さんと言う女優さんがどんな方でどんな演技をするのか興味があって観てみました。九州の田舎から出て来た緑演じる花子が行くところなくフラフラしている時になべの演じるチンピラの三郎と出会って助けられますが、三郎は金蔓としても花子を使い風俗店に入店させます。言葉はちょっと悪いけど花子は白痴っぽい。花子は三郎が好きでヤクザを刺して刑務所入りした三郎にちょくちょく面会に来ます。でも、彼女には以前他の男と関係があり望まなかった子を身篭っていました。信仰している宗教的に堕胎の認められていない花子は悩んで自殺することもできず、結果流産をしてしまい措置が遅れて死んでしまいます。そのあっけなさに人間の弱さを感じました。出所後に彼女の訃報を知った三郎は慟哭し、遺骨を彼女の田舎に里帰りさせてから思いを吹っ切るように海外に旅立つ姿に人間の強さやしたたかさも感じました。三郎の子分役の佐藤蛾次郎さんのヒゲを生やしたおかま顔は夢に出そう(笑)。有島一郎さんやミヤコ蝶々さんの円熟味のある演技もなかなかでした。(^^)

吹けば飛ぶよな男だが [DVD]

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