猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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奥山玲子さん死去

 複数のHPやブログで報告されているのを拝見して奥山玲子さんの死去を知りました。アニドウHPのトップ(http://www.anido.com/index-j.html)でも速報として報告されています。掲示板を見ると5月にお亡くなりになっていて落ち着いてから明らかにされたようですね。

 奥山さんは『白蛇伝』から1950〜70年代の東映動画製作の数多くの長編アニメ映画にアニメーターとして携わり、『母をたずねて三千里』では作画監督補、近々テレビ放送する『火垂るの墓』にも原画で参加していました。手元にある『日本のアニメーションを築いた人々』(叶精二著/若草書房)を捲りながら書いているのですが、奥山さんは創成期の東映アニメ、そして日本のアニメを背負って立った1人であり女性アニメーターの草分け的存在でありました。私自身、奥山さんがどんな人かは存じませんでしたがこどもの頃から作品のエンドロールでそのお名前を存じていました。それは製作サイドの大部分が男性の中に最後に「子」の付く名前があったから。今では女性が原画や作画監督なのもそんなに珍しいことではありませんが、昔はそうではありませんでした。奥山さんの名がクレジットされている裏では彼女が様々な問題と戦って来たこともこの本で知りました。

 本で紹介されている中では森康二森やすじ・もりやすじ)さんが1992年に、近藤喜文さんが98年に他界され、そして奥山さんもお亡くなりになりました。奥山さんの夫の小田部羊一さん、大塚康生さん、大工原章さんもご高齢となるほどに日本のアニメは歴史を刻みました。私も知らないことは数えられないぐらいたくさんありますが、アニメを好きなった1人として奥山さんのお名前はずっと覚えておこうと思います。合掌。