ポール・ティベッツ氏死去

●エノラ・ゲイの機長、９２歳で死去

　広島に１９４５年８月、世界初の原爆を投下したＢ２９爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長だったポール・ティベッツ氏が１日朝、米オハイオ州コロンバスの自宅で老衰のため死去した。９２歳だった。友人で元代理人のジェリー・ニューハウス氏が朝日新聞の取材に語った。

　地球で初めて原爆「リトル・ボーイ」を広島に投下した「エノラ・ゲイ」の機長でした。長崎に「ファットマン」を投下した「ボックスカー」の機長チャールズ・スウィーニー氏も2004年に亡くなっています。2人とも表では原爆投下の正当性を主張されていたようですが、心の中のことは本人にしかわかりません。つい数日前に「エノラ・ゲイ航空日誌、米で落札　原爆投下の時間記述」の記事が出たばかりで因縁を感じます。日本も米国もかの戦争の生き証人が次々にいなくなってしまいますね。

戦争と正義―エノラ・ゲイ展論争から (朝日選書)

原爆投下・10秒の衝撃 (NHKスペシャルセレクション)