氷室冴子さん死去

●訃報：氷室冴子さん51歳＝作家　「なんて素敵にジャパネスク」など少女小説で人気

　少女小説の草分け的存在で「なんて素敵にジャパネスク」などで知られる作家の氷室冴子（ひむろ・さえこ＜本名・碓井小恵子＝うすい・さえこ＞）さんが6日、肺がんのため死去した。葬儀は10日午前9時半、東京都新宿区早稲田77の龍善寺。喪主は姉の木根利恵子（きね・りえこ）さん。

　80年代、ライトノベルの走りで若者のバイブルを新井素子さんらとともに量産したのが氷室冴子さんでしたね。私も何冊かコバルト文庫の氷室さんの本を買った記憶があります（積ん読もあったような）。私世代で今回の訃報に結構ショックを受けている方が多いのではないでしょうか。私が楽しんだのは『なぎさボーイ』『多恵子ガール』（挿絵：渡辺多恵子先生）。なぎさと多恵子、お互いの視点から見た対になる小説で青春の甘酸っぱさに感情移入したものです（遠い目）。好きすぎて当時イメージアルバム（LPレコード）も買ったよ。また『海がきこえる』もアニメ化されましたよね。51歳で逝かれるとはあまりにも早い。思い残したことがあまりなければ良いのですが。合掌。