とらドラ！（とらドラ!） 第16話

　先週に引き続いて「青春のバカヤロー！」です。ここに出て来るキャラってみんな優しい奴なんだよね。ただどのキャラも世渡りが下手といか不器用というか、それぞれが抱えるイライラがこっちに伝わって来るかのようです。（＞＜）

　金髪○野郎になった北村（CV.野島裕史さん）ですが、そのウジウジさに怒った親父にぶん殴られてしまって顔にアザができていました。親父に殴られていなければ竜児（CV.間島淳司さん）が殴っていたかもしれません。竜児は北村の気持ちを最終確認、それは追いかけて来た大河（CV.釘宮理恵さん）に伝えるには酷な事実で結局伝えず。でも、大河には何となくわかってしまった感じがします。

　北村を復活させるために自ら生徒会長に立候補し演説までする大河。これも北村に対する強い気持ちがなせる業。登校して来て復活したかに見えた北村ですが、心の中は以前と同じで生徒会長に立候補しないと決めていました。が、ジャストタイミングで現れた生徒会長（CV.甲斐田裕子さん）の厳しい喝が。「そのまま逃げるのか！」は会長自身に対する言葉でもあったはずです。しかしどっちも痛々しすぎるわ。（；；）　会長の言葉で燃える闘魂北村は彼女が持って来た申込書を締め切り時間ギリギリで提出し生徒会長に立候補し大河の計画はこれで達成されたわけです。

　結局大河は出馬せず無風での北村当選っぽくなりましたが、北村の心の中はハリケーン並の揺れ具合でしたぜ。そして演説冒頭で舞台の袖にいた会長にでっかい声でとうとう告白。会長はどう返すのかと思ったらここに来てもなお逃げました。あれは北村が相当傷ついたと思うけど、不器用な彼女はそう切り返すしかなかったんだろうね。余裕がないというか何と言うか。そんな心をさも平然とした顔で隠すから大河が怒ってしまったんだよね。後ろ姿でその時の顔が見えなかったけど絶対に怒ってた、というか北村の姿を悲しみ会長を睨みつけているようにも思いました。

　大河が竜児を北村のところに行かせたところで何かが起こるなとは思ったのですが、まさかあんなタイマンやらかすとは予想外でした。木刀持って大河が自分の教室にいる会長に殴り込み、いや当初は討ち入りのような。いつもだったら会長は何か言ってかわすのでしょうが今回だけは大河ともろに受けて立ちましたね。「イライラ」を直前に言葉にしていたように会長も動揺していたのですよ。それは自分に対してのイライラなんじゃないかな。大河は勝つことが目的ではなくて会長の本音を引き出すことを目的に戦ったような感じがします。北村にこれまでもらった恩を返すためにも。一矢報いたよ、きっと。だからいつもスカした表情の会長があんなにも顔をゆがめて泣きながら本心をしゃべったじゃないですか。あれだけでもう十分。北村も会長の気持ちがわかってフラれてもスッキリだよね。大河も同時にフラれているわけですが。

　北村がそれでも本当に好きならば諦めきれないならば高校を卒業してからでも追えるはず。但し何か自分自身なりの目標や希望を持っていないと会長に拒絶されるだけなので注意は必要だけどね。大河は今回の不祥事で2週間の停学となりましたが「ヘ」でもないわな。勲章だわな。お勤めご苦労様だわな（それ違う）。それよりも亜美（CV.喜多村英梨さん）がみのりん（CV.堀江由衣さん）に「罪悪感はなくなった？」とちょっと意地悪な物言いをしたことが気になります。ケンカした時に大河が生徒手帳を落としたのですが、その中に北村の写真が挟まっていたのを亜美は知ったか以前より知っていたかしていたのです。大河の好きな人はやっぱり北村だった……みのりんの心に引っかかっていたものが取れた瞬間を亜美に鋭く突かれたような。みのりんがハッと驚いてましたよね。

　タイミング良くかかる『バニラソルト』、そしてED終了直後に留学した会長の姿が。ああ、ベッドに寝転がって難しい顔をしていた大河が持っていたのは会長宛の葉書だったのですね。謝罪文でも書いたのかと思ったら「ばか。」だって。大河と会長は正反対のようで結構似てる。熱血ファイターで意外と照れ屋で恋に不器用で。何かが吹っ切れたように今まで聞いたことないような大きな笑い声が響きました。これも大河が相手ゆえかな。

　ゲーム予約特典の大河のプチフィギュア（水着バージョン）、お団子頭の大河がどうにも『シムーン』のアーエルに見えてしまいます。まだまだ終わってないよ〜回ってるよ〜（今までの感想ぶち壊し・笑）。

オレンジ

silky heart(初回限定盤)(DVD付)