猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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とある4コマ漫画誌の終焉

 すでにニュース系サイトなどで話題になっている通り芳文社が発行している4コマ漫画誌まんがタイムLovely』が2011年7月号(No.203)をもって休刊となった。前身の『まんがタイムラブリー』は1994年の創刊。内容は紆余曲折を経て今年3月号より思い切ったリニューアルをし今の形態になったが……20周年が近づいていただけに残念なことである。

 2011年3月号を読んだ結果で今後買うかどうか判断しようと思った私。結果は休刊号まで買い続けることになった。なぜ?単純に面白そうで今後伸びて行く可能性の作品が複数あったから。『幽霊だから!!』(慎結先生)、『恋とはどんなものかしら』(四ツ原フリコ先生)、『ココロナヤミに小鶴堂』(菊屋きく子先生)など良質な作品があったから。特に『みん☆うた』(林ふみの先生)は漫画であまり題材にされない<個人的には思い入れのある>合唱部が舞台となっており、これから部員を集めて全国規模の合唱コンクールへ!って流れになって欲しかったのにホントに残念。今後合唱部4コマ漫画が読めるのはいつの日になるのか。

 この私のダイアリーで初めて『まんがタイムラブリー』のことを書いたのは2005年6月20日http://d.hatena.ne.jp/karinto/20050620/p1)のこと。山野りんりん先生、大乃元初奈先生、笹野ちはる先生、たかまつやよい先生やストーリーものを描いていたしおやてるこ先生などが頑張っていて面白かった。それからずっと買い続けて一時は自分の中で面白い4コマ漫画誌トップ3に入るほどだった。2年ほど前に非4コマが増えた時に一部の読者に不評を買っていた『たたかえ!WACちゃん』(花津ハナヨ先生)さえも好きだった。語尾がすべて「だった」の過去形になることが悲しい。

 「どうしてこうなった?」と考えても今となってはもう空しいだけ。でも一読者としてちょっとだけ言わせて。大幅リニューアルしてタイトルの『ラブリー』が『Lovely』に変わったけど結果的には『まんがタイムラブリー』の名を使い続けた。もちろん長い間続いているからそう簡単に変えられないと考えたかもしれないし、もしかしたら『ラブリー』の名を使い続ければ『Lovely』になっても引き続き今までの読者がついて来てくれると考えたかもしれない。どちらも優柔不断的な。負の意味で。もちろん私の勝手な憶測であることは承知。そして正直表紙の絵があまり好みではなかったことはここに告白しておく。他の表紙絵だったらどうなったのだろうとも考えてしまう。もちろんこれも極めて個人的な感想。プレゼントの当選者に女性が多いので目指した方向性は間違ってなかったと思うのだが……趣味以外のことにも色々とお金をかける女性は今なかなかに難しいのかもしれない。

 この漫画誌でまた矢直ちなみ先生やナントカ先生、そしてゲストどまりだった乙佳佐明先生の作品を読みたかったけど夢は叶わぬまま終焉。『少年KING』の時から読んでいた漫画誌が休刊になるのは何度もあったけど今後も決して慣れることはないだろう。最後に『Lovely』で描かれていた漫画家さん達の今後のご活躍をただただ願っている。これに懲りずにこれを糧として。