猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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さくら

さくら [VHS]

さくら [VHS]

 もう既に葉桜になってしまっている地域の皆さんゴメンナサイ。さくらネタです。日本人が桜を好むのと比例して曲名に市町村名、学校名、こどもの名前に至るまで“さくら”“サクラ”“桜”“櫻”が使われています。千葉県の佐倉市は由来がどうなのかわかりません(笑)。

 私が20代の頃に浦和市(現・さいたま市)の映画館に『さくら』というタイトルの映画を見に行ったのを思い出して、本棚のパンフレットを引っぱり出してきました。当時の私は人があまり見ないと思われる映画を一人ちょこちょこ観ていた。『恋恋風塵』『あらかわ』なんてドキュメンタリーに近い作品を好んで見てました。

 『さくら』は神山征二郎監督の制作で1993年モントリオール国際映画祭特別招待作品でした。昭和40年代メインのお話。当時国鉄バスの運転手をしていた佐藤良二さんが日本海側の石川県金沢(兼六園)から太平洋側の愛知県名古屋(名古屋城)までの道を桜の木で結ぶために私財を投げ売ってまでも約2000本の植樹に尽くした実話を元に作られた映画です。朴訥でひたむきな佐藤さんの役を篠田三郎さんが好演し、ガンに冒されて志半ばで亡くなっていく姿には映画館でホロリとさせられました。

 10年以上も前の作品なので出演者の河原崎長一郎さん、山村聡さん、花沢徳衛さん、パンフレッドに寄稿した水上勉さん(作家)、櫻内義雄さん(国会議員、日本さくらの会会長)、など他界された方もいます。人生の終わりは桜の散り際にも喩えられるように儚いです。(TT) 人生咲いてるうちに心残りのないようにやりたいことはやっておきましょう。