猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

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惚けちゃイケねぇー知ってるぜぃ!

 昨日に続いて『虫プロ 手塚治虫アニメ主題歌集』DVDのお話。
自分自身を盛り上げるために『手塚治虫の世界』(CD/1992年/コロムビア
など聴いてみる。


リボンの騎士
 手塚アニメの中でも3本指に入るぐらいの好きなアニメ作品、そしてアニソン。
ミュージカル仕立ての管弦、そして打楽器一杯の音楽でとってもゴージャスなOPです。
サファイヤ王子版、サファイヤ王女版、そしてインストルメンタルの3パターン。
好みは王子版かな。王女版は歌い手の前川陽子さんがちょっと無理して歌ってる
ような感じがする。特に「赤いマント〜♪」から音の下がるところがちょっとね。
王子版から変更するときに取って付けた感じがしないでもない・・・失礼。(^^;
私は再放送のアニメではインストルメンタルしか聴いたことがないと思うなぁー。
何せまだ本放送の時点ではぎりぎり生まれてない、母のお腹の中にはいたけど(笑)。
EDはチンクの一人芝居っぽくてそれはそれで可愛いんだけど、絵全体に雑さがあって
もうちょっと何とかならなかったのかなー。恐らくはスタッフの面々がかなり多忙
だったんでしょうけど。ポッコちゃんがあれだけ可愛く描けたんだから、サファイア
ならもっと可愛く描けたはず。歌は過去に私に口ずさまれている上位ランキング曲。
だって元気な歌好きなんだもん。(^^;


・バンパイヤ
 少年時代の水谷豊氏(今でも活躍中の俳優)が思う存分見られるOP。
白黒だから輪をかけて怖く感じるね。最初の骸骨の目が左右交互に点滅するの、
何かチープで良い(笑)。登場する3人のお婆の俳優さんはもうこの世にいないかも、
ちょっと切ない。作曲が林光氏、合唱曲も創ってる方ですわん。歌は声楽家の方っぽい
松川義昭氏がほとんど強めで歌ってる。男性コーラスとの掛け合いのところが
良いよね。


どろろ
 時が経つに連れて不明になってしまうモノも多いようです。当初のOPは歌詞のない
男性コーラスだったようで、そのバージョンが見つからないみたい。マスターテープ
がないなんて話は他のアニメやアニソンでもチラホラ耳に入ってくるよね。なんとも
残念なことです。初期再現版の画像は農民一揆を扱っていて、白黒画像とも相俟って
かなり迫力がある。どろろのコミカルな動きが出てくるこれ以降の画像よりも、
個人的には農民一揆版の方が良い。歌は藤田淑子さんで声優さん、『一休さん』の
一休役って言ったらわかりやすいかな。昨今では声優さんがアニソンを歌うことの
是非が良く論じられてるけど、この時代ってばボーカルグループ、児童合唱団に
声優さんっていうのが主流でしたから、どうなんでしょうね?(^^;
途中から『どろろと百鬼丸』に改題されますが、この提供が“カルピス”、そう
カルピスこども劇場。今までこんなおどろおどろしいカルピス劇場見たことないですよ
(笑)。だって、イメージ的には日本アニメーション名作劇場でしょ?これは
知らないが見たらちょっとドキッもんだ。最近は沙村広明氏のキャラデザインで
ゲームにもなったようですね。(^^)


 どうしても手塚作品で避けて通れないのが“差別的表現”の問題。
これはDVDに数カ所“おことわり”として視聴者に説明がなされてます。
そう、これらの作品が放映された当時と現在とでは全然時代が違うと言っても
差し支えないでしょう。言葉についても当時は使えた言葉が今では放送禁止用語
入っているものが少なくありません。手塚アニメのOP,ED画像に悪役としての黒人
・・・と言うよりは槍を持って頭蓋骨を身に纏っている“食人族”的なキャラが登場
しますが、それは子供の頃の私の彼らに対するイメージにも通じるものです。描き方、
見せ方が妥当であったかというのは何とも言えませんが、当時の状況で
物事を諮ればそれも“可”だったと私は考えます。最近ではあれもこれも差別用語
されてしまい、一種の言葉狩りとなってます。言葉なんていくらでも消すことが
できるけど、なかなか消せないのが他を侮蔑しようとする人のあさましい心です。
手塚作品に流れる“ヒューマニズム”を私はホントに信じたい・・・です。
“サスケ”“カムイ”“ジャングル黒べえ”が放送されたとしても、眉間にしわ寄せて
すぐにお怒りの一報を入れてしまうような状況であって欲しくない。隠すこと=悪
なのかもしれませんよ。

 やっと、長文が終わったー。(^^)
あ、明日はCD屋でこんなCD掘り出しました・・・です。(^^;