怪〜ayakashi〜
『よみがえる空』同様大人が安心して観ることができるアニメです。(^^) お岩さんの祟りで伊右衛門に2人が殺害され伊藤家は無残にも取り潰しに遭ってしまいました。何人の人間を死に追いやったら済むのか。伊右衛門は平然と自分が死んだように見せかけるために卒塔婆を立てていました。学校の講義で卒塔婆はストゥーパが語源って聞いたことがあります。
直助は川に入って魚を獲っている時に川底にあった櫛を拾い上げます。それは以前伊右衛門が戸板にお岩を括り付けて川に投げ込んだ時に落ちたものでした。恨みを持つ者の遺品を持ち帰って良いことはありません。お岩の義妹でかりそめの妻のお袖にこの櫛をあげようなんてするからまたまた「あなたの知らない世界」が。(^^; お袖は櫛を見てすぐに姉のものだとわかりました。
そこへ宅悦が来て民谷家で起こった忌まわしい出来事を打ち明けます。最後に宅悦が言った「伊右衛門に殺されたようなもの」という言葉に刺激を受けたお袖は、伊右衛門に復讐するために直助と本当の夫婦になるため初めて寝床を共にします。
お岩が起こす怪奇現象はあちこちの関係者の目前でで起こり、お熊のところでは「殺したのは伊右衛門」と訴えます。そして驚いたことに直助が以前切り殺して顔の皮を剥いだはずの、お袖の許婚の与茂七がひょっこり現れました。こちらは幽霊でなく直助が別人を切り殺してしまっていたのでした。与茂七は櫛が起こした怪奇現象を目撃。
お袖、2人をたぶらかして共倒れにする作戦か、お主もワルよのぅ〜と思ったら違いました。暗闇の中で与茂七と直助が刀で刺したのはお互いが想っていたお袖でした。彼女は自分の命と引き換えにお岩姉さんの仇を取ってもらうようにお願いして息を引き取ります。おそらくは自分自身の2人に対する清算も入っていたのではないかと思います。でも直助もその直後に自害、彼も仇を取るようお願いして以下同文・・・でも、お前は自分の罪を認めなかったのでは?(^^;
ともかく、全身にずっしりと重荷を背負わされた形となった与茂七、半ば気も狂わんばかりに逃亡している伊右衛門の後を追います。
- 作者: 小池壮彦
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2002/05
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