猫の目ギラギラリン

アニメソング(アニソン)、アニカラが大好物で漫画・アニメも好物という死んでも治らないと思われるヲタ属性。他に社会で起こってることや民俗っぽいことや懐かしいことや動物・自然などにも興味を持つには持っているビミョーな匙加減なり。

ダンまち応援バナー

ガラスの仮面

 『嵐が丘』の少女時代のキャサリンの仮面を付けて明るくワイルドに役を演じる北島マヤヒースクリフ役の真島良はマヤの演技上の情熱をモロに受けてしまい恋してしまったようです、彼女が心配で見に来てるっていうのに。桜小路君も気が気ではありません。「あれが寂しがりやで内気なマヤちゃん?」とヒースクリフに対する情熱的な姿に大きなショックを受け嫉妬に身をよじります。失礼な事に上演中に途中退場です。(^^;

 激しく優しい、マヤ独特のキャサリンを演じ、客席など目もくれず、ヒースクリフとの二人だけの世界を作り出してしまいます。二人の距離が近づいた後のシーンは描かれませんでしたがキスしたんでしょうかね。だったら演技とはいえ桜小路君もいたたまれないよね。速水真澄の制止を振り切ってまで帰ってしまったし。

 マヤは仲間から桜小路君が帰ってしまったことを心配してあちこち捜しますが見つからず、観客席に入るとそこには真澄の姿が。「15歳・・・まだまだだな」、何がまだまだなのでしょう、真澄様?(笑) 演技上ではラブシーンでさえバリバリこなしそうなのにリアルな恋愛に関してはまったく持って経験不足のマヤ、だから桜小路君の気持ちも真島君の気持ちも、そして真澄の気持ちもわからない。そんなバランスの悪さに真澄は演技以外のところでも惹かれているのかも。

 ただ、マヤの独特な役作りのために成人したキャサリン役との間に違和感が生まれてしまい、舞台が「荒れる」原因になってしまいます。この理由で今後もマヤはあちこちのお芝居から追い出されるのでしょう。

 千秋楽に届いた紫のバラ。そして、桜小路君も劇場までは来るのですがマヤと会う決心がつかず、守衛さんに傘を渡してもらうよう頼んで雨の中を帰ってしまいます。そんな桜小路君の気持ちがやはりわからなくて涙ぐむマヤ。劇場の会長はマヤを呼んだがために結果として自分で自分の首を絞めることになり『嵐が丘』のポスターを引き破ります。

 劇団月影で劇団一角獣と合同で公演を行うことになります。お芝居は『石の微笑』、そしてマヤは人間でなくて人形、動きも感情も持たない人形の役を月影先生から与えられます。この人形を演じることによってまた一つ女優の階段を上がることになりますか。